リカ・コーエン女史ワークショップ感想集 2006

今回のワークショップは去年と比較してずいぶんと中身の濃いものになってきたように感じました。これもお互いより深い交流によって信頼感が生まれ、ワークに集中することが容易になってきたためだと思います。私にとっても実りのある日々でした。

日本アレクサンダーテクニーク研究会・代表
谷村英司


今回もリカさんが早く来られないかと本当に待ち遠しい日々でした。初めてリカさんのワークを受けたのが、2000年ドイツ、フライブルグでのコングレスで した。あの時、私の背骨が電信柱のように太く感じられた衝撃的な経験から、リカさんに学びたいと思い、去年その願いが叶いました。そして、あれから自分なりに学んだことを活かしながらワークをしていましたが、忘れていたことや、深く理解していなかったことにも気づきました。でも、リカさんからみんな1年前 より良くなっていると言っていただいたことは、励みになります。そして、リカさんのワークに対しての姿勢は、一瞬たりとも習慣をゆるさず、基礎を大切にされ、どういう状況でも諦めないでワークし、更に向上していく姿勢に本当に惚れてしまいます。リカさんが言われていた「ミスを恐れず自分が理解したことをト ライしなさい」が一番印象に残っています。この言葉を忘れず、学んだことを少しずつ整理し、ワークに活かしてゆきたいと思っています。今回も沢山の方々の ご協力があり東京、京都、大分と無事にワークが終わり、本当に皆さんに感謝しています。ありがとうございました。

中白 順子


あっと言う間に過ぎた一週間でした。そして一番感じることは(やはりというべきか)意識の重要性です。なにかにとらわれたり自分には無理だと思ってしまう とやはりワークはうまくいかず、自分の意識の狭さから固まってしまったりします。リカさんの"私は私であってほかの誰でもなく、そして今、ここからはじめ るのよ"という言葉が今更ながら心に響きました。リカさんのワークに対する姿勢を見習いたいと思います。ありがとうございました。

太田 さと


楽しみにしていたワークも あ!っと言う間に終了です。リカさんの手が恋しい?です。今回は私なりに少しずつですが首、頭、背中、足の関係性のつながりが体の中からクリアーになりま した。もう一つ面白かったのは、関係性について少し理解出来たのでもう少しひたっていたいのにその暇なく次から次へと グラウンド、腕、などなど。一度にそんなたくさんのこと出来ないよ。とても無理よ!って感じでどうしようもなかったのに、次の日は無理と思っていた事に挑戦しようとしてる自分にビックリです。リカさんのハートがますます好きになり、リカさんに生きる事、全てにおいて近づきたいと思いました。インスタント コーヒーより本物を見つけたいです。本当にありがとうございました。お体をご慈愛下さいませ。

鹿島 啓子


去年のリカさんのワークショップの時、自分のアレクサンダー・テクニークに対する姿勢の甘さを痛感した私でしたが、この1年の間に、トレーニングコースができて、しかもそこで学べている事は、最高に幸せです。

1日目は、周りに反応して騒がしくなっている自分に気づきました。気づけた事で2日目は比較的静かに受けられました。リカさんにハンズオンをした時、リカ さんが全く動かなくても焦ることなく自分を観ていられて、プライベートが終わったときには、何故か「中が出来た」という感じを強く持ちました。3日目 は、背中はもっとしっかりした感じでハンズオンしていました。

ところで、リカさんを羽田にお見送りに行ったとき、殆ど会話らしい会話が出来なくて残念!でした。来年は、もっと会話も出来るようしたいと強く思いました。

北村 洋子


リカ・コーエンさんのワークショップ、1日だけの参加でしたがリカさんの目線や声、人生を感じさせる手や姿、それを伝える通訳のなおこさんの澄んだ声、が思い出される印象的な時間でした。

手を使ったワークを初めて体験しましたが、座っている人を立たせたいとか、立っている人を座らせたいとか意識すると相手に反応がなく、そうなるとより一層 相手に反応して欲しいという思いにとらわれ、手に力が入り、腕が疲れるだけでした。相手の方に「何もしないだけよ」とアドバイスをうけてもそれがむずかし い。期待する思いから離れた時、相手は素直に反応し椅子にすわるのだから不思議。

ワークを振りかえってみたときに、この人はワークについて私より深く理解していて、あの人は私と同じようにまだ理解は浅いとか、すぐにランク付けをして集 団を見てしまいがちな自分がいました。それは何も意味をなさないこと、ワークは「その日・その時の自分」を感じることから始まり、見て、聞いて、考えて、 確かめること、誰もが同じ初めての態度なのだと気づきましたが、私は結局一歩下がったままでした。それでもリカさんはぐんぐん前へ向かって来るので結局誰 もが同じ幅で向かい合うことになります。パワフルな人とは聞いていましたが、その誠実な態度に感謝の気持ちが溢れ出てきました。

益子 篤子


上には限りがなく、自分全体がもっと上に行っても良いということを教えてもらったような気がしました。待っていないで自分のやりたいと思うことを強く思ったり、行動を起こしても大丈夫なのだと思えました。でも、そのさじ加減はこれから試しながらです。

谷村先生、個人レッスンお時間などいろいろとご配慮くださりお手数をおかけしました。ありがとうございました。

山本 久美


リカさんのワーク初めての体験です。「エネルギシュでパワーのあるワークよ!」って聞かされていたので、ゆったりとしたワークを続けている私にとってつい ていける?のかどうかちょっと不安でした。でもそんなこと考えていてもしょうがないので普段の私でいいか・・・・って思い直しました。

受けてみてやっぱりすごい! この3日間何が自分のからだの内部で起こっているのかよくわからなかったのですが、ワークを続けていくうちに体内からエネルギーが湧き出てくる様で心身ともに軽くなり、空間が感じられ、自然とからだがよく動く。

なんだか生きていること自体が楽しく、そのことを感じられる自分が嬉しいという気持ちにさせられました。

改めて、頭が首から離れ、背中の意識も変わり、上への方向が少しずつわかりかけてきたような気がします。ですが、まだまだ根強い習慣があるので瞬時に固め ている自分にも気づきます。「アッ!またやってる?!」の連続でした。でも少しずつでも前進していけたらと思っています。リカさんに会えて本当にすばらし い体験をさせていただきました。ありがとうございました。

木脇 純子


リカさんのレッスンを受けてそのときだけで終わりにしていては身につかないということをリカさんの言葉の端々から気づかされました。例えば、レッスンの 後、何気なくバッグから物を取り出そうとしていたら、突然「モトコ!モンキーネ!」と声がかかります。もう一度やり直そうとその場でモンキーポジションを やろうとすると「ノー!」。バッグを覗く動作にもからだの使い方を意識しなさいということでした。

「日常のすべての動きに気をつけて! でもまじめすぎるのも良くないわ。楽しんでね!」と情熱的な目と笑顔、71歳とは思えない身のこなし。圧倒されっぱなしの充実した3日間でした。

大谷 元子


1日目のワークショップでは”自分を観る“ことよりもUP!UP!が頭の中を大きく占めていて、静かではなく。反省。 2日目、3日目は“自分を観る”ことを1日目よりも心がけていましたが・・・。ワークショップや個人レッスンを受けているときの気分の態度も大事だなあと 思いました。度重なるリカさんチェックありがとうございました! おかげ様で寄りかかって立っている自分に目が向くようになったと思います。靴を履こうと して屈んだ時、上がっている踵にリカさんチェックが入ったときには「こんな時にもなの?」って、びっくりしちゃいました。でも徹底していて気持ちが良いで す。また、次回があって、参加できますように!

3日間一緒に過ごした皆さんもありがとうございました。

砂田 芳江


昨年よりも余裕を持って受けることができました。私は恐れ多くも一瞬リカ先生のダイナミックな!・・・というワークを楽しんでいました。そして感動してい ました。とても心地よい!前後、左右、上下どこにも限界がない大きな動きの中にそれはありました。(途方もなく大きな動きに感じました)そして私なりに固 まるということが理解できたように思います。 エネルギーは動きたいのだ! いつも動いていたいのだ! 止まって固まりたくないのだ!と言っていました。そして、限りなく続くアップに自分自身の新しい 可能性を感じました。

小松 智恵子


去年ワークを受けたときと比べて、そのパワフルさは相変わらずですが、とても理解しやすかったです。3時間のグループワークも最初の2日間はつらかったで すが、慣れてくるにつれて体が軽くなっていく自分が見られました。個人レッスンも密度が濃く、私にとっては両方のワークを合わせて16,000円はとても 安く感じました。

自分でもわかっていましたが、レッスン不足を指摘されました。現実をはっきりと受け止め、明日への肥やしにしたいと思います。やっぱりアレクサンダー・テクニークは良いですね!自分自身に自信と希望を持たせてくれます。

矢内 なおみ

日本アレクサンダー・テクニーク研究会