2014 イスラエル研修ツアー

今回はリカさんが住んでおられるイスラエルに10日間の集中ワークツアーのご報告です。
リカさんは相変わらずお元気でした。

谷村英司


中白 順子

今回第一陣として3月21日から29日までリカ・コーエン先生のレッスンを受ける為に、イスラエルのテルアビブに行って来ました。

私は今回で三度目になりますが、街中は前回と変わらず平和で、子どもさんや犬と散歩されてたり、リゾート地でもありますので、近くの海でマリンスポーツや日光浴されていたりと、日本よりゆっくり時間が流れているように感じました。私からすると、皆さんいつ仕事しているの? と尋ねたくなります。日本人よりスローライフを楽しんでらっしゃるように思います。でも、海外に行くと日本の良さにも気づかされます。日本のホテルは勿論、仕事に対してのプロ意識や責任感は日本が一番かなぁ?なんて思います。

リカ先生のレッスンですが、一年ぶりの待ちに待ったレッスンでした。教師をしていても、感覚に対しての認識の間違いで、違った関係性で体を使っていたりしますので、どこを修正されるか?または深く理解してなかったところが、理解出来るか?と楽しみでした。

そして、初日私の番が回ってきで、リカ先生のハンズオンで、私自身が見る見るうちに変わってゆくのがわかりました。リカ先生のダイレクションの流れを懐かしく思ったり、理解出来でなかったところが見え嬉しく思ったり、または何年も前から伝えてもらっているのに理解できないと悔しく思ったりと、その瞬間、瞬間次つぎと気持ちの変化を静かに見れてる自分に対して面白く感じました。

そして、リカ先生のワークは、やはりアレクサンダー原理をしっかり使い、ハンズオンも明確でした。私の目的は滞在中9日間何がなんでも、今よりも深く理解出来るようになることでした。

数日たった時に、リカ先生が「私の教室の近くにある、ガリート先生のレッスンを、トレーニングコース生の皆さんと受けたら」と言われました。私はまだその時はリカ先生のワークを「何が何でもgetするぞ」と思っていましたので、承諾しましたが「リカ先生のワークだけでいいのに!」と内心思っていました。そしてガリート先生のレッスンは、リカ先生のワークとは、考え方もやり方も違いましたが、一つのやり方に捕らわれず、色々な考え方からアレクサンダーを学ぶということでした。

私はエンドゲーナーになっている時でしたので、ちょうどいい抑制となりました。その後、私達のレッスン中にリカ先生のお友達の先生も来られ、その先生からもレッスンを受けることができ、更に意識を変えることができました。

そして、後半「理解したことを、日本に帰ってしっかり考え、レッスンに活かせるしかない」と思ったら急に「何が何でも」という気持ちが消え、エンドゲーナーを手放すことができた瞬間も面白く感じました。

最後の日は、リカ先生が10年近く日本に来て下さった感謝や、同じことを何年も繰り返し教えて下さっていたことへの感謝の気持ちで一杯でしたので、涙にならないようにと思っていましたが、皆さん私と同じ気持ちだったようで、皆さん涙、涙となり、そして、最後リカ先生からの一言が「私は皆さんといつも一緒にいます」と言われたら、また涙が止まらなくなり結局涙のお別れとなってしまいました。

私達がこの充実した9日間を過ごせたのも、松嶋会長や谷村先生がリカ先生と連絡をとり、早くから準備して下さったからです。感謝、感謝です!そして、通訳の孝江さんには一陣二陣と長い期間大変お世話になりました。一緒に行った皆さんもありがとうございました。来年もリカ先生がお元気で、皆さんと一瞬に行けることを願っています。


太田 さと

今回私はイスラエルでのリカさんのワークで自分の見失っている点、修正すべき点などを確認しようと思っていました。

リカさんはまず最初に”足に根がはえる”とおっしゃいました。その意味は足がしっかり地面をとらえ床からのアップがもらえる状態なのだと思います。これがまず私の見失っていた部分だと思います。自分では足を使ってワークをしているつもりでしたがまだ不十分でした。

リカさんのワークを受けてアップがはっきりすると自分の内側はすっきりした感じになりとても気持ちよくなります。

そして日を追うにつれ足が地面をとらえられるようになり床を使ってワークが出来るようになりました。

”首が楽になるのをゆるし、頭は前に上に、

背中は上下左右に、足は地面と拮抗する”

この言葉の意味を考えるように繰り返し言われました。

そしてもう一つ、私の課題だと思っていた事はback backです。どうしてもback backが弱くて背中の中央あたりを前に押してしまう癖がありリカさんからはbig habitと言われていました。

どうしたらよいかを常日頃から考えていましたのでリカさんからどのように言われるかを確認したかったのです。

今回リカさんから、その指摘は受けなかったので考えた成果はあったのかなと単純に嬉しかったです。

そして私は次の課題に移ろうと思っています。次の課題は足です。その事をまた日頃から考え修正していき、又今度のリカさんのワークで更に修正していきたいと思っています。

リカさんのワークを受け私の中がどんどんオープンになっていき、ろくに話せないのに英語の単語をつなげてイスラエルの人達と話をしたくなったりしてとても楽しいイスラエル旅行となりました。一緒に行った皆さんにはご迷惑をおかけしたと思いますが本当にごめんなさい、そしてありがとうございました!


丹野 久美子

一年ぶりにイスラエルに行き、リカ先生のワークを受け、とても贅沢な十日間でした。何を学んだかと帰ってから考えました。私の理解力の無さに今更あきれました。

ただリカ先生の手のソフトなタッチ、強さ、繊細さは私の身体の中に残っています。先生から送られてくる、生命力の強さに圧倒されました。この感覚を受けただけで十分かなと思うぐらいでした。またアレクサンダー・テクニークのためのテクニークを学ぶ事が大切とおっしゃいました。

少しずつ実感とともにテクニークを学びたいと強く思いました。

なぜ私はアレクサンダーを学ぶか。単純に楽しいからと思っていました。もちろんそうです。しかし今の私の身体はもろく、バラバラ、フワフワとした感じがします。何もない、しっかりしたものがないと思うのです。しかしそれは何か足りないのではなく、余計な考え、妄想でいっぱいだと言うことに気づきました。自分自身に否定的な言葉を言わなくても、アレクサンダー・テクニークは今するべき事を具体的に教えてくれています。単刀直入に学べ、複雑な道に行かなくてすみます。谷村先生のリカさんから学ばれる姿勢を目の当たりにして、私自身恥ずかしくなりました。初心に帰って学んでいきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。


喜多 千絵

帰国して間もなく気づいたこと、それは今回のような、イスラエルとリカさんとアレクサンダー・テクニークの組み合わせが、今の私にとってとても大きく大切な刺激だということでした。

ゆるい日常の中ですぐに楽を求め、ある程度のところで分かったつもり、できたつもりになり、それを良しとしてしまう私には、そのくらい強いショックが必要でした。すぐに私の癖・習慣はやってきますが、少なくともリカさんの傍で学んでいた間は、いつもの私より元気でその場を楽しんでいました。何が、どう、なぜ違うのかはっきりした答えは出ていませんが、気づいたのはその3つの要素でした。

たくさんの発見と学びと経験がありましたが、まだ混乱していて、大切なことまでが曖昧になっている気がします。次に進むために大切なこととそうでないことを選択して整理しなければならないと思いました。

今回も何度か陥ったのですが、自分にとって本当は重要ではないことに囚われ、本質から離れたところで一人苦しんでしまうことがよくあります。どうしようもない自分が嫌になります。後から落ち着いて考えたら分かることなのに、幻想の中にいるときは大切なことを簡単に見失ってしまいます。いつもまたやってしまった、と後悔します。でもそれは自分の弱いところ、嫌なところを必要以上に重要だと思っていたり、直接、早くどうにかしたいと思っているしるしなのだと分かりました。結局、いつも失敗して消耗するパターンはだいたい決まっていて、真の問題ではないところに引っかかってポイントを逃してしまっています。でも今回は、リカさんや谷村先生の言葉や態度から、自分の古い考えを修正したり、本来の元気な自分を取り戻せたことが何回もありました。

リカさんは何度もおっしゃいました。「シンプルに、クリアに、原理を信じて。」と。それだけでいいし、それだけが大切なポイントなのに・・・。リカさんのように真実をさらりと言い切るには、まだまだ修行が足りないと思いますが、あのようにすっきりしたところを私も目指したいです。本当に大切な問題は、そんなに沢山ないのかもしれません。ATの学びの中できっとはっきりしてくると、リカさんや谷村先生が証明してくださっているようでした。

私にとってそれほど大切ではないことを、今回1つ見つけることができて嬉しいです。

そして一つ余計なことに気づいたら、大切なことも見えてきました。私の本当にやりたいことは、ATを通して仲間とともに原理を学び、共有することで、一瞬一瞬のものごとを大切にしたい、楽しみたいということです。なぜATを通してかというと、自分も人も様々な現象も、より正確にシンプルに現実的になるからです。また原理に沿えば、目に見えない生命力や本質的なものに接触することができると思うからです。だから毎日レッスンしても飽きないし、楽しいし、イキイキしてくるのだと思います。リアルに生きている自分がそこにいて、満たされます。

私にとって大切なものは、これ以上具体的に言葉にはできませんが、心と身体ではちゃんと摑めたと思います。

<イスラエルでリカさんから学んだこと>
*本質、原理からそれないこと。
*何事も選択しようと思えばできるということ。
*きちんと考え、すべきことは少々しんどくてもやってみること。
*もっと強くなれるということ。
*努力して全てがバランスよく整ったとき、指先から相手の生命力を感じ、活き活きとしたものが相手に伝わり、言葉を超えた交流が実現するということ。

リカさんに、本当にコンタクトしている手はこういう手だと、実際に触れて示していただいたとき、涙があふれてきて止まりませんでした。うまく表現できませんが、私の内面にある「外に出たい、活き活きしたい、動きたい、広がりたい、もっと強くなりたい」というエネルギーを、一瞬で摑んで引き出されたような感じでした。今はまだ涙が最初に出てきてしまいますが、もっと学んで、言うべき言葉、プライマリー・コントロール、私の生命力、本当の気持ちがさらさらと流れ、周りに広がるような教師になりたいです。

帰ってきたばかりなのに、もう次回が待ち遠しいです。あの3つの組み合わせは、最強だなあ、と思います。もちろん一緒に学び生活した、先生・仲間が素晴らしかったことは、間違いありません。波のある私を、支え励ましてくださって本当にありがとうございました。何となくですが、薄い一枚、脱皮できたような気がします。


木脇 純子

3月20日に日本を出発しリカ先生のお教室のあるテルアビブへ向かいました。お教室は私たちが宿泊する海沿いのホテルから徒歩で10分ほどの所にあり一度訪れているので懐かしさを感じました。

リカ先生のワークはスタートから私の体の内側で繊細な動きが連続し且つダイナミックな動きへと変化していきました。それは日ごとに明確なものとして捉えることができ、首(胴体の一部)から頭が前に上に離れた瞬間に今まで

感じなかった本当に高い位置の背中と両足の裏が床に対抗するという感触さえも更に変化し床に根を張る感じで垂直軸のアップが実感できました。

アレクサンダーの原理である「首を自由に(アンロック)して頭が前に上に背中は上下に長く左右に拡く両足の裏は床に対抗する」この情報を先生側は生徒に内側の働きとして言葉とタッチを通して伝えなくてはならない!生徒に教えていくこと。そしてそのことを生徒も学ぶということ。

ベビーシッターにはならないで!複雑にしないこと!どうやって・・・が機械的にならないで注意をして毎回何かを発見するように。など多くのことを学びました。

私自身まだまだ原理を深く理解するには時間が掛りますがこの9日間の学びで当面の課題も見つかりました。それを目標に更に学んでいきたいと思っています。

ワークも残り僅かとなってくるとリカ先生の熱意のこもったご指導に感謝の気持でいっぱいとなりワーク中に感情が込み上げることもありましたが・・・。先生にはいつまでもお元気でいてほしい!!もっと学びたいという思いが強くなり、来年も是非参加したいと思っています!

そしてガリット先生・お二人(同名)のミリアム先生と共にワークする時間もあり楽しいひと時でした。ワーク後、地図を片手に街の散策をしながら観光もしました。何もかもが新鮮でそこにいることが幸せでとても楽しい日々でした。行動を共にしてくださったメンバーに感謝です。ありがとうございました!


井上 由美子

リカさんはこのテクニークを伝えるためのテクニークをさまざまな手法を使って私たちに教えようとしてくださいました。「何か質問はないですか? 」と聞かれたので私はまだ足がしっかり床に対抗するという感じがないのでそのためにはどうすればいいかを聞きました。そのためにリカさんはカンガルーというテクニークを使ってそのことを私に示してくださいました。それでようやく足裏が床にしっかりとついてきた感じがしました。リカさんは「床はいつでもある。あったりなかったりすることはない。感じようとしなくても床はある」とおっしゃったのが印象的な言葉でした。

 そしてこのことを維持するには、私の腰のあたりを抱えて、両脚を床にまかせて、股関節のところが胴体との分かれ目で、そこから動くように、胴体は常にひとつにしておき、腰から動かないように何度も私に示してくださいました。私の体を持ち上げるのは大変重かったと思います。でもこのことを私に伝えるために一生懸命そうしてくださったことが大変うれしかったです。そして最終日には椅子に座った時両脚を床にまかせることができ以前より背中がしっかりしているのを感じました。


谷村 英司

リカさんとシュロモさんに

みんな元気で日本に戻りました。

お二人のおかげで充実した楽しい日々を送ることが出来ました。

ありがとうございました。

シュロモさんからいただいた置時計は今私の机の上に置いてあります。大切にしていつもイスラエルのことを思い出します。

リカさん! いつもシンプルで、クリアで、実際的なワークをありがとう!あなたが世界一のATの先生かどうか私にはわかりませんしそんなことはどうでもいいことです。大切なのは私にとってはベストな先生であることです。

来年もまた計画して同じ時期に行きたと思いますので時間を空けておいてくださいね!

それではお二人ともお元気で!

お体を大切に!


親愛なるエイジさん

あなたと再会し、あなたやあなたの教師グループの皆さんとワークできたのは素晴らしかったわ。

あなた方が毎回ATの理解と実践においてめざましい進化を遂げていることに感銘を受けます。

日本であなたがATの指導という仕事をみごとにしているのは確かです。

あながたイスラエル滞在と私とのワークを楽しんでくださって嬉しく、また来年お会いするのが嬉しく楽しみにしています。

お元気で。

草々
リカ